初上陸!中国地方編
皆さんこんにちは。
3月末に小旅行した記録をこちらに残します。ピアノと全然関係ないお話ですが、先生の日常という事で、ぜひご覧ください。
私が学生の頃、先生の日常を聞きたくても、レッスン時間はピアノに全力投球で時間もなく聞けなかったしな〜ということで、私の代は楽しいこと好きなことを共有していきたいと思います。
読者の皆さんは沖縄と本州の桜、どちらが好きですか?
私はひらり舞い散る淡色の桜に、憧れがあります。
大学の最寄駅にある見事な桜が本当に美しくて、春がない(と言っても過言ではないと私は思っている)沖縄から上京したばかりの私には、魅力的で仕方がありませんでした。
記憶の中の春は、帰沖してからも色褪せることはありません。
しかし忙しさを理由に、春の時期に本州へ行く機会を得られないもどかしい日々を過ごすこと6年。
大学時代の友人から、土手で咲き乱れる桜並木の写真が送られてきたある日、桜欲が爆発してしまったのです。
とにかく見たい。舞い散る桜を。
という事で、本州へ行ってきました。
桜の写真を受け取ってからちょうど一年後に沖縄を飛び立ちました。
目的地は広島。
写真の並木道があったことと、友人にも会えるということで選んだのですが…
沖縄を発つ直前、「開花はもう少し先ですね」というニュースキャスターの一言に膝から崩れ落ちたのはこの私です。私が着く頃ころ、花びらが散るどころか桜はまだ蕾だというのです。
どうして?1年前の同じ時期は咲いていたはずなのに…!と悔しがっても仕方がないので諦めの息を吐くしかありません。あまりのショックに表情は制御不能で絶望していたと思う。白目もむいていたかもしれない。
大事な仕事もあるわけで、桜が咲いてさあ行こうとすぐ飛び立つことも難しい。悔しいけれど決めた日程を変えることは出来ない。
でもクヨクヨなんてしてやらない。今回は食べるを楽しむに特化した旅に路線変更だ。
私は切り替えの早い人だ。そう思い込むしか私の心を救う手立てはない。
ということで、食い倒れ!広島旅!の前に、用事で東京にも立ち寄ったのでそちらで出会った美味たちもシェアしようと思う。
鎌倉駅のホームと向き合うようにお店があり、帰路へ向かう人々を眺めながらの食事をいただけます。これは初めての経験でした。
時々向こうを眺めながら食べ進めましたが、向こうからもこちらが見えているような気がします。ちょっと恥ずかしい(笑)
豆腐コロッケ定食はとても美味しくて、また伺おうと思っています。
東京へは、レッスンと、オンライン上で半年間受けた栄養学講座講師の方や受講者の方たちとの食事会のため2日滞在。
広島旅行は食べに食べる予定だったので、東京滞在中は、身体に負担の少なそうなヴィーガン料理を中心に食事をいただきました。
こちら、ウナギの蒲焼風。ちゃんとウナギ!
ウナギじゃないんだよと言われなかったらわからない仕上がりです。
写真を見返すと、また行きたくなりますね。
こちらも鎌倉駅近くにある「御成横丁」さん。
お寿司に見えますが、なんとすべてお野菜で作られています。
ここはリピ確定です。
魚介が苦手な私もこれはニコニコしながら美味しくいただきました。
他にも色々(ラーメンとか!!)あったので、また行かなければ!!
東京での用事を終え、新幹線に乗り込みます。
一人で新幹線に乗るのが初めてで、緊張しました。
乗り遅れないようにと30分前についたら誰もいませんでした。張り切り過ぎた。
本を読んだり車窓を眺めていれば、あっという間に福山へ到着してしまいます。
新幹線って最高だ。
大学時代の親友が住む広島。
ずっと焦がれていた初上陸の地。
降り立った時、親友の故郷である「福山」の字が見えただけで感動してしまった。
福山城を横目に、大好きな友人と8か月ぶりの再会。
久しぶりの再会なのに、特別感はなく期間を空けても私たちの間にある空気はほとんど何も変わらない。はしゃぐわけでもなく、まるで昨日も会っていたように淡々と話し、テンションが上がり過ぎることもなく、終始穏やかなので疲れることもありません。そんな気を許せる友人とここから4泊5日の滞在予定。ワクワクしない方がおかしい。
福山駅に到着したのがランチ時。まずは広島風お好み焼きを食べに。
そう、この瞬間からフードファイトが始まっていた…!
入ったのは予約必須の人気店。めちゃめちゃ込んでいるではないか。
ついに対面した広島の一品。餅入りで文句のつけようのない満足感。
お店のおかみさんたちも気さくで温かく、終始幸せを噛みしめていました。
ここに来られてよかった。さっき広島着いたばかりなのにもう幸せ。それなのにこれから4泊も…ああ、最高だな。と思いながらしっかり完食。
ちなみに、今回の旅に一眼レフは持参していません。
カメラを持つとそればかりになるので、あえて置いてきました。
撮るよりもその時の瞬間を楽しみたかったのです。
桜も見られないし…(まだ拗ねてる)。
広島銀行を見つけて、広島にいることを実感。
そんな友人と向かったのは鞆の浦。
学生時代から聞かされていた鞆の町並みをこの目で見れる興奮に、まだ到着前だというのに、助手席の背もたれから離れて前のめってしまいます。
駅周りは都会ですが、段々と海沿いの道になりついに着いた鞆の浦。
福山駅から車で20分ほどでした。
最高最高。
沖縄の海と違う。古き良き港の風景に「うわ〜」と声が出る。当たり前だけど、地元石川の漁港と全然違う。なんて風情があるのだろう。
崖の上のポニョの舞台で、大変風情がある小さな港町です。
観光地ではあっても、平日だからか人は多くなかったです。ただ静かに海のさざなみが聞こえて、海の香りがほんのりする。あまり潮の香りが得意じゃない私にも優しい潮風に、思わずスキップしたくなりました。
素晴らしいのは景観だけでなく、名産品の美味しさ、立派な神社やお寺、穏やかな雰囲気など、小さな町にギュギュッと魅力が詰まりすぎていて、1泊では足りません。
宿は古民家を改装した二階建ての建物で、「あ〜一生住める」と永遠に呟いた最高の宿。
景観よし、居心地良し、ご飯も美味しい。なんてこったい一泊目に一番良い宿に泊まってしまった。最終日に持ってくるべきだったかと一瞬後悔したけれど、旅の始まりから最高潮とか良すぎる!と結論づけた。
鞆の浦で最も行きたかった場所は「沼名前神社」。
大学時代から、毎年この神社のおみくじが友人から送られてくる。きっかけはどうしても思い出せない。手紙のやり取りに、いつのまにかこのおみくじがつくようになっていた。
やっと挨拶しに来れたという気持ちが大きくて感動してしばらく立ち尽くしてしまいました。神社の存在を知ってからなんと11年越しの訪問。清々しくて街と山に溶け込んだような沼名前神社。
初めて自分自身で引いた大吉にはしゃいで、お守りも拝領しました。今スマホについてる鈴は沼名前神社のお守り。私の生徒なら一度は目にした事があると思います。シャララと良い音がするあの鈴です。
ポニョもいました。
こちらがポニョとそうすけが出会った場所のようです。綺麗…。
ポニョのことはもちろん、鞆の浦の歴史を友人が話してくれて、港からすぐ目の前の仙酔島へも渡りました。いろは丸は、昔々ここで沈没してしまった坂本龍馬の船です。
仙酔島へ渡ったのは翌朝。ごはんの前に軽い運動がてら朝の空気を吸い込んで、美しい景観をただ見渡しました。ああ、贅沢なんだろう。広島はいいなぁ。いろんな散歩道があって、朝のお散歩コースに困ることはないのだろうな。
ちなみに、仙酔島との境にある海峡はかなり深い部分があるようで、フカ(サメ)が出るそう(怖)
にも関わらず、 友人の親世代までは泳いで渡っていたとか。深いから足元がヒンヤリするんだと言っていた。怖すぎぃ。
向こうに見えるのが仙酔島。何もかも放棄して、風にそよがれる時間は何物にも代えがたいです。時間さえあれば、ここでずっと読書するのに。
初日の夜は老舗の美味しいご飯を食べて、夜食は鞆の浦到着前に購入した八朔大福をいただきました。今回の旅で最も食べてみたかったもの、それが八朔大福!!
なんて美味しい。一生食べていたい。
ここだけの話、広島滞在中に4つは食べました。
お店によって風味も違うので、ついつい味見してしまってですね(笑)
他に鞆の浦で美味しかったのは「保命酒」。古くからいくつかのお店が作っていて、どの店のも美味すぎる。
薬味が多く使われているので苦手の人もいるでしょうが、私にとってはなんなら毎日クイっといきたい美味しさで、普段たいして酒も飲めないくせにこれだけは常備しておきたいと思いましたね。アルコール度数が高いから毎日ほんの少しずついただくのが健康になる秘訣と店員さんがおっしゃっていました。写真は撮り忘れました。
寺院で出会った梅の木が見事で、桜のことなんてすっかり忘れている撮影者です。
つい撮ってしまった広島弁の注意書き。私はビビりなので、語気の強い広島弁に背を正されるような力強さを感じました。広島弁って、可愛いけどしゃきっとした強さがあると思いませんか?
翌日は尾道。
さて、2日目以降の記録は、次の記事にまとめます。
発表会前に更新出来たらいいな。
それでは近いうちにまたお会いしましょう。読んでいただきありがとうございました!
0コメント